OUTLAW君!
DOVEを買うぅ〜〜〜〜!
プロローグ編



で!  <いきなりかよ!
簡単にDOVEを買うって言ってもそう易々と変える代物でない!

世の中では、MartinのD-18がどうのD-28がどうの
Gibsonでは、J-45が云々J-50が何とかって言ってるけど
あんなんはそれぞれのメーカーのエントリーモデルでしかないんっすわ。
言わば普及版ってか廉価版って感じ?それにしてはメッチャ高いけど・・・

D-18 D-28

MartinやGibsonが欲しい・・・でも貧乏・・・
チョコチョコって弾くだけやし、ま、その内コンサートでもって人じゃなきゃ
上位機種なんて普通の神経では買えんっすわ・・・
だから、売れ筋=ユーザーが多い=有名になる=俺も私も買っちゃおうかってなわけ。
エントリーモデル持って鳴るや鳴らんや言っても・・・って感じなんですわなぁ。
どうせPUやマイクで拾っちゃうんだし・・・( ̄∇ ̄;)ハハハ
Gibsonで言えば、J-45ってJ-50のさらに廉価版・・・
1945年、バーストカラーで45ドルで売り出したギターっすけど
1947年にナチュラルトップのJ-50を発表するんっすわ。
価格は5ドルお高い50ドルで、トップをナチュラルにするには良いスプルースが
必要だからって材分の価格上乗せって感じっすわ。
ナチュラルかバーストか・・・後のスペックは同じ、なら安い方買いません?
板の悪い部分をバーストで隠せるし、Gibson=バーストって感じでもあるしねぇ。
J-45の中にはトップ板を継ぎ接ぎの固体まであったらしいっすわ_| ̄|○ガックリ

’45s-’68s J-45’47s-’68s J-50

まぁ〜私も例に漏れずJ-50持ってGibsonユーザーっすわって感じだけど
初めてGibsonを手にとって思ったんは、日本製の25,000円そこそこの
ギターにでも付いているネックバインディングがここら辺のクラスでは付いてない
Gibsonに至ってはもっと露骨で、J-45、50に至ってはヘッドに
クラウンインレイすら入ってない手の抜きよう・・・
J-45はプロの誰それが持ってるったってミュージシャンの卵なんて
いつ売れるか知らん貧乏人っすから(笑)
そこそこのギターしか持ってへんしビッグになったら
シグネチャモデル作ったりするしこの辺のモデルに留まってる事はないっすわ。

だからそれぞれのギターに上位機種がある。
MartinD-28に対しては同じローズのギターでD-45。
まぁ、あのギラギラインレイが嫌いってならD-41、42ってとこっすかねぇ。

D-45D-41
D-42


Gibsonで言えば、J-45に対してサザンジャンボ、J-50に対してカントリーウエスタンってのが
あるんっすわ。これら上位機種ってのは結構お高い
指板のポジションインレイもドットではなくダブルパラレログラム(2個の平行四辺形)になってるし。

southern jumbocountry western

やっぱGibson語るなら、クラウンインレイありのダブルパラレログラム指板の
ギターが欲しいとこっすわなぁ〜〜
まぁ〜フリークに言わせれば、D-28のまたは、J-45の音、味はそれしか表現できないってな
事いわはりますけど、それすら無かったらただの高いだけの木の箱やんってこってすわ。

なら!私も言わせてもらおう!
70年代のスクエアーショルダーのJ-45、50は、たった10年間しか無い
独特のGibsonサウンドだと! <キッパリ!

まぁ〜負け惜しみはそれくらいにして。

何が言いたいかと言うと、もうこの年になって宅録オンリーなのに
GibsonのDOVEなんて買えるかぁ〜〜ちゅうねん!ちゅうねん?中年? <いや、中老 _| ̄|○

ならどうする?現行で買えるギターはGibson一家の中国エピフォンだけっすわ(たぶん)。
Hummingbirdでええんなら、Sepia Crue(セピアクルー)にH240ってぇのがあります。
定価25,200円で売価は17,800円ですわ。

後は・・・1970年代、今で言うジャパンビンテージしかないんっすわ。
1970年代と言えば日本のアコギが現在の中国の様に
大手メーカー、GibsonやMartinをコピーしてた時代っす。
追い付け追い越せの精神で作ってたらしいっしけど・・・

以前に、Martin、Gibson、Fenderのページで書いてる。
ジャパンビンテージは侮れないって事っすわなぁ。
ホンと1970年〜1980年くらいまでは色々なメーカーがコピー商品を作ってた時代ですわなぁ。
恐らく80年代のGibsonの訴訟問題でこれらのコピーは終止符を打ったって事でしょうけど

オークションなんかを覗いてみるとやっぱ主流はチェリーサンバーストの固体が多いっすわ。
まぁ〜当時の谷村さんはナチュラル持ってたけど現行の谷村さんは
バーストなんでどっちでもええかなみたいなもんはあります。

では、色々なメーカーが作ってたDOVEコピーモデルのスペックを
現在分かる範囲で表にまとめてみました。


ブランド 型式 販売元・製作所  チューナー ネック 指板  表板   側板&裏板 定価(年式)
Gibson Dove Kalamazoo製
または
Montana製
グローバー102  メイプル
または
マホガニー
 ローズウッド シトカスプルース 
単板
メイプル単坂  509,250(2013) 
Epiphone DOVE PRO 青島 グローバータイプ メイプル ↑   スプルース単板 メイプル合板  39,800
Orville by Gibson Dove フジゲン
または
寺田楽器製
マホガニー
                 
Aria WD‐30
WD-33
WD-35
荒井貿易
(マツモク工業製作)
グローバータイプ
高級糸巻
マホガニー
マホガニー
メイプル3P

バリサンドル
 
スプルース合板  ↑  30,000(1970〜?)
33,000(?〜1973)
35,000(1973〜?)
Burny BD-80 フェルナンデス
旧 斉藤楽器
(林楽器製作所)
 グローバータイプ メイプル ローズウッド  ↑  ↑  80,000 
 Egima W170N EKON楽器  ? マホガニー合板 17,000 
W220N  ? ↑  22,000 
 Phoenix W-230S  フェニックス楽器 ナトー   ↑   
Greco G-303 フジゲン  グレコ
ロードマチックタイプ 
メイプル ホワイトシカモア 30,000 
Ibanez 693 アイバニーズ
(フジゲン製?)
 ? ↑  ↑  ローズウッド
Jaguard  GB‐350 寺田楽器  シャーラータイプ  ナトー  ↑  メイプル合板
または
シカモア合板
または
スプルース合板 
メイプル合板
または
シカモア合板 
35,000 
Maya(EL Maya) F338 ロッコーマン(株)
中信楽器製造
 
 
Morris WD-25
WD-30
MWD-03
モリダイラ楽器
( モーリス楽器製造
寺田楽器製
飯田楽器製)
カバー付クローム ナトー ローズウッド スプルース合板  トーグ  25,000 
30,000
30,000
WD-35 ダイカストクローム メイプル合板  35,000 
Morales MD-350 全音楽譜出版社 ダイカスト
トルク調整付
スプルース単坂 マホガニー合板 35,000 
Mountain W-250D ウェストミュージック(株)
(林楽器製作所製)
スプルース合板  タモ  25,000 
Pearl FG-300 (林楽器製作所製) ローズウッド  30,000 
Pro Martin すがの楽器  マホガニー合板
Rider J-300 ライダーギター
(林楽器製作所製)
ライダースペシャル  メイプル  ↑  メイプル合板 30,000(1975〜1977?)
Tumb(サム) W350  テンハツ工業
(寺田楽器製)
シャーラータイプ  マホガニー ↑  スプルース
セミソリッド材 
↑  35,000
Thomas TM-250 二光通信販売
木曾鈴木バイオリン製
 密封最新型 ナトー  スプルース合板  ナトー  17,500
Tomson GT-250 レオ   23,500

これを書いてる時点ではまだ手元に何が来るか決まってなかったんっすけどね。
σ(o^_^o)的に狙い目はエピフォン、アリア、ジャガード、モーリスWD-35
そして、ライダーってなとこですかねぇ〜
この辺りが品数も多いですし手頃な価格で落とせちゃいます。


DOVEのコピーなのにマホガニーやローズ使ってる固体もあったんっすねぇ。
ネックや箱は他のモデルの使いまわしでしょうかねぇ。
トーグやナトー、レオなんかよりはましっすけど、合板ギターとは言えやっぱ
メイプルを箱に使ってなかったら詐欺ちゃうん?みたいな?

意外とライダーのギターって高価で取引されていますわ。
私も今回色々調べていて知ったんっすけど。
製作は林楽器っすわ。有名なギターマイスター百瀬さんが在籍してた頃らしく
ライダーの創設者、八塚氏が林楽器にOEM発注して百瀬氏に魅了されて
後に二人でHeadway(ヘッドウェイ)を設立するらしいっすわ。
Headwayファンにはたまらない固体なんでしょうねぇ。

それと面白いのが、当たり前と言えば当たり前っすけど
ほとんどの固体が70年代のGibsonのコピーっすわ。
70年代と言うと1969年親会社がCMI社からノーリン社に変わってコストダウンと共に
ラウンドショルダーを総てスクエアーに変更した年でもあります。
親会社が変わったら経営方針も当然変わるって事でしょうねぇ。

業績不振のGibsonを当時売れていたMartin社に近づけるって感じですか
ノーリン社はノーリン社でGibsonの建直しを図った結果だと思っすわ。
時期が時期だけにアコギブームが廃れ、エレキブームに突入していくんですけどねぇ・・・


’45s-’68s J-45’47s-’68s J-50

   
70年代J-4570年代 J-50

みて貰ったら分かる通りヘッドがラージヘッドになって、画像が小さくて分かり辛いですが
ブリッジがアッパーベリー(上凸)からボトムベリー(下凸)に変更され
アジャスタブルサドルが普通の固定サドルに変更されています。
まぁ〜アジャスタブルサドルは賛否両論ありまして、気に入らないユーザーは
わざわざ普通のサドルにリペアする方も多々あるそうっすわ。
後はブレーシングがヘビーゲージ張ってもビクともしないダブルXブレイシングに変更されちゃいます。

1960年に発表されたHummingbirdも60年代と70年代では仕様変更があります。

60年代Hummingbird70年代Hummingbird

変更はJ-45、50と同じブリッジ及びサドルが変更されて
指板のインレイがダブルパラレログラムからスクエアーに変更されています。
前のページの私所有のTomson Hummingはブリッジは70年代使用ですが
指板は60年代のパラレログラムっすから、まぁ〜コピーも中途半端な気がしますわ(笑)

では、肝心のDOVEはどうなったかって言うと


60年代DOVE70年代DOVE

大きな違いはブリッジが小さくなって、Tune・0・Maticが廃止されて
普通のサドルに変更されています。
T・0・Mの良い所はオクターブチューニングが個々の弦でできる事だけっすねぇ。

60年代DOVE70年代DOVE

ブリッジが小さくなったんでインレイの鳩も痩せてしまいました(笑)
T・0・Mも賛否両論で、メイプル材でサスティーンが少ない上に
T・0・Mで箱への伝達が悪く普通のサドルにするユーザーも少なくないっすねぇ。
1985年、ノーリンから現在の経営陣に交代するわけっすけど
ブリッジは元に戻りましたが、STDではサドルは70年代のままらしいっすわ。
元々DOVEって楽器は弦鳴り感の強いギターらしいっす。

ってこって話が長くなっちゃいましたがジャパンビンテージ70年代のDOVEコピーは
ノーリンGibson時代のコピーになっちゃいます・・・( ̄  ̄;) うーん
まぁ〜それはそれ、貧乏人には仕方の無い話っすわ。

ただ!60年代の材以外の外観をコピーしてたメーカーがあるんっすわ。



二光通販 木曾鈴木バイオリンのドブモデルっすわ。
実におしぃ〜〜〜これがメイプルな楽器なら落としちゃうんっすけどねぇ。

さぁ〜ていったい何が私の手元にくるやらっすわぁ〜
寺田のジャガードか、マツモクのアリアか、モリダイラのモーリスか
はたまた、林楽器のパールか、Gibson一家のエピフォンかぁ〜〜〜!

もしかしたら、Fender、オベの時みたいにブチ切れて
本家本元のDOVE落としちゃうか・・・・

では、次回ご紹介しますわ( ̄∇ ̄;)ハハハ  <なぁ〜〜んやそれ!